ばさら邸に
おかえり
なさいませ
ゆっくりと流れる時間。
五感を研ぎ澄まして見えてくる景色。
以前とは違う、新しい気づきとやすらぎを
次にお越しいただくときに。
ばさら邸に
この伊勢の地で、伊勢神宮の清らかさを
ばさらでも。
生き物がそっと顔をのぞかせる。自由気ままな振る舞いは、せわしない日常の中で大切なものを気づかせてくれる。
鏡のように静まりかえった水面に映り込む木の葉は、より青々しく実物より風情がある。普段と違ったものの見方をしてみる。それもまた、ばさらの愉しみ方。
一度たりとも同じ影は生まれない。光と影が織りなす模様を堪能するときを過ごす。それもまた、ばさらの愉しみ方。
削ぎ落とされるからこそ美しい。闇の中にこそ、際立ち訴えかけるものがある。まさに陰影礼賛。
目に見える景色は同じなのに、歩いていると以前とは違うなにかを感じる時がある。その時の自分。その瞬間の心のあり様。ひとつとして同じ時はない。だから旅は面白い。
